2017/05/26
こちらの記事をご覧の皆様は、そもそも太陽光発電所にはなぜメンテナンスが必要なのか?
どのようなメンテナンスが適切なのかとお悩みではないでしょうか?
そこで弊社が、太陽光発電所にメンテナンスが必要な理由を簡潔にまとめてみました。
1 メンテナンスフリーじゃないから
今まで 太陽光発電システムは、メンテナンスはほとんど必要なく、長寿命と言われてきました。
確かに頻繁に故障をするシステムではありません。
その為メンテナンスフリーと誇張して、販売施工を行う悪質な業者も少なくありません。
しかし、太陽光発電所は本当にメンテナンスフリーなのでしょうか?
例えば、自然災害「地震」「雷」「台風」「水害」「地すべり」人災「盗難」「いたずら」
素人が判断することができない「故障」「目に見えない不具合」など、想像できないトラブルが潜んでいます。
「自然災害」はいつ起こるか予測することができません。
実際に2011年に発生した東日本大震災では、多くの太陽光発電所も被害を受けました。
予期せぬ災害に見舞われたとき、事故を防止する為太陽光発電所を緊急停止させたり、事故が発生してしまった場合、しかるべき機関へ通報しなければいけません。
そして出来る限り早く復旧し、故障や不具合のアフターフォローを受ける為には、信頼できるメンテナンス会社との契約が必要だと考えられます。
「人災」トラブルが増えています。
近年、橋の銘板や電線の盗難が増えているというニュースを耳にしたことはないでしょうか?
これらは銘板や電線の材料となる銅を転売することを目的とした犯罪です。
無人で野立ての太陽光発電所は、電気ケーブルの盗難被害を受けやすい環境に晒されています。
もしも電気ケーブルが盗まれてしまったら、発電は止まってしまい、最悪の場合事故につながることも…
あらかじめ発電監視システムや緊急アラートを導入していれば、発電所の異常をいち早く発見することができます。
また防犯カメラの設置や、盗難に関する保険に加入していれば、犯罪を未然に防ぎ、もしもの時は保証を受けることができます。
「素人が判断することができない不具合」は意外と多いです。
パワーコンディショナーや、太陽光パネルを一見しただけでは故障をしているようには見えないけれど、だんだん発電量が落ちてきているような気がする。そのように感じたことはありませんか?
詳しくは「2 目に見えない事故やトラブルは多いから 」で解説いたしますが、太陽光発電所のメンテナンスでは、プロが専門の機材を用いて、数値や画像を解析し、不具合の発生個所を判断しています。
メンテナンス結果をレポート化して提供出来ますので、不具合箇所を明確化し、どのようなアフターフォローをすべきか提案することができます。
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2 目に見えない事故やトラブルは多いから
※こちらの画像は、EL検査をわかりやすく説明する為作成した比較イメージです。実際の検査画像とは多少異なる場合があります。
参考画像左のソーラーパネルをご覧ください。このパネルのどこに不具合があるか一目でわかりますか?
左と右の画像を見比べて、右のソーラーパネルの画像に点々と暗く写っている箇所があるのがおわかりでしょうか?
この太陽光パネルのレントゲンのようなものは、「EL検査」といい 、不具合を可視化することができます。
暗く写っている箇所は、セルショートにより発電不良を起こしています。
この他にも「日射量」「パネル温度」「電流・電圧」の3つのモードから、太陽光パネルの異常値を判断する「I-V検査」では、解析されたデータをわかりやすいレポートとして出力することが出来ます。
定期メンテナンスでの不具合個所の判断や、パネルの受け入れ時検査や竣工時の品質チェックにもご活用いただけます。
発電所開設時から定期的にデータを蓄積することによって、不具合発生を未然に防ぐ事ができます。
もしも、パネルに不良があった場合、原因を究明し、メーカー保証で交換・修理する際の判断材料にもなります。
3 大きな事故や発電不良につながるおそれがあるから
近年、太陽光発電所の管理不備による火災が相次ぎ、その件数は100件以上となっています!
この為消費者安全調査委員会が、家庭用太陽光発電システムを調査対象とするという発表がありました。
消費者安全調査委員会(消費者事故調)は31日、住宅用の太陽光発電システムで火災などの事故が相次いでいるとして、調査対象に選んだと発表した。今後、事業者に聞き取り調査をするなどして原因を究明し、再発防止策を打ち出す。
発電事故の原因は、設置時のケーブルの粗悪な施工や、分電盤の不具合…中には動物がケーブルをかじったなど予期せぬトラブルまで…
それらのトラブルによって発電不良が発生するだけではなく、火災が起き隣家に燃え移った例もあるそうです。
このような場合、事故による損失だけでなく、訴訟や賠償を伴う可能性もあります。
事故を未然に防ぐためには、定期的なメンテナンスを行い、不具合が起きていないかチェックし、緊急時にはシステムを停止させたり、不具合個所の修理を行わなければいけません。
4 売電収入が減るから
1から3までをご覧になった方はご見当がついていると思いますが、メンテナンスを怠ることは、太陽光発電システムの劣化・トラブル・故障を招き、発電量を低下させ、ひいては売電収入の低下につながります。
売電収入が減ってしまっては、設備投資の回収もままなりません。
長期間にわたり安定した売電収入を得るためにはメンテナンスは必要不可欠です。
5 FIT法が改正されてメンテナンスが義務化されたから
2017年4月に施行された「改正FIT法」により、50kW未満の太陽光発電所でもメンテナンスが義務付けられました。
メンテナンス義務や手続きを怠った場合、認定が取り消され売電が出来なくなるおそれがあります。
それでは具体的に、どのような太陽発電所が対象となり、いつまでにどのような手続きを行うのでしょうか?
詳しくは「【最新】2017年5月版|改正FIT法 完全対策マニュアル|太陽光メンテナンス義務化と認定手続き」の記事をご覧ください。
改正FIT法に伴うメンテナンス・みなし認定の手続きについてのご相談はSOLARPITまで
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